数珠の房の色はなぜ違う?
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数珠の房の色はなぜ違う?
私の聞いている範囲でも数々のお話があります。
房の色は、私どもの宗派の僧侶においては法階「位」によって「白、朱、他の色」と三段階に区別されております。
種類は、- ・お葬儀などに持ち得る、出頭念誦(108珠)
- ・月参りなどに持ち得る、看経念誦(108珠)
珠数の珠数は108珠、54珠、27珠と108の半分そのまた半分と言う様に、作られております。
古来、珠数とは仏教徒としての証しでありました。
一般の男性については珠数の形大きさ、房の色は定められてはおらず自由でした。
しかし女性については、そもそも珠数を持つことが許されていなかったそうです。
いつしか女性にも珠数を持つことができる時代が訪れたが、純粋、無垢を意味した水晶や真珠が用いられた。房の色も自然と絹の白房だったようです。私事ですが
男性は自宅の宗教宗派の珠数(形)、房(色)をお使いになると良いと思います。
女性はふたつご用意して頂くと良いと思います。
一つはお通夜、葬儀、中陰(ちゅういん)用に水晶又は白色の珠数、白色の房。
もう一つは忌明け法要以後からご使用になるお好きな色珠数、色房。
この様にお使い分けをしてみては如何でしょうか。
珠数と言っても素材は木、石、琥珀、珊瑚、彫刻物などと種類も大変豊富です。
房の形も糸房、梵天房などがあり、素材も正絹や人絹以外にも豊富です。
珠数をオーダーする方も最近では多く、ご自分だけの珠数もすてきです。資料提供:永田や佛壇店